
千葉県は、古くから稲作が盛んな全国有数の米どころです。
その豊かな米文化の中で伝承されてきた郷土食のひとつが「せいがく餅」。
現在も、千葉県の最東部に位置する香取・海匝(かいそう)地域を中心に、この土地の暮らしに根付いた伝統食として受け継がれています。
別名「つきぬき餅」「しんこ餅」とも呼ばれています。

うるち米が原料の親しみやすい味

せいがく餅は、もち米ではなくうるち米から作られる全国的にも珍しいお餅です。
蒸したうるち米を一度水につけて洗い、再び蒸して搗きあげます。そうすることで、独特のきめ細やかな食感と食べやすさを生み出しています。
いつも食べているごはんが素材なので、お米そのものの馴染み深い味と手作りの温かみを感じられます。





せいがく餅の特徴
① 煮ても溶けにくい
汁物や鍋料理に入れても形が崩れにくく、具材として幅広く活用できます。
② 粘りが少なく食べやすい
一般的なお餅に比べて粘りが控えめで、のどごしが良く、お子さまからご高齢の方まで食べやすいお餅です。
③ きめ細かく、やわらかな食感
うるち米ならではのもっちりと歯切れのよい食感となめらかな口当たりが特徴です。
④ 炒め料理にも使いやすい
加熱しても溶けにくく、油との相性も良いため、炒め物や洋風料理など幅広いメニューに活用できます。
⑤ 冷めても硬くなりにくい
時間が経っても柔らかさが残りやすく、お弁当や作り置きにも向いています。
⑥ 冷凍保存が可能
無添加のため日持ちがしません。冷凍保存しておけば、必要な分だけ解凍して調理できるので便利です。

幽学の教え伝える郷土食
せいがく餅の起源は、江戸時代末期に農村の発展に尽力した農村指導者・大原幽学(おおはらゆうがく)が考案したものと伝えられています。
当時″もち米のお餅″は大変高価でした。「貧しい農村の人々にも餅のおいしさを知ってもらいたい」。そうして思案したのち生み出したのがうるち米を用いたせいがく餅でした。
「せいがく餅」という名前は、幽学が広めた学問「性学」に由来し、「性」とは人として正しい道を歩むことを意味し、互いに助け合いながら豊かな暮らしを築くという考え方です。
幽学は現在の旭市長部地区を拠点とし、門人である農民の教化を図るほか、農村改革のためのあらゆる功績を残したことで、長部村は見事な復興を遂げました。
【参考文献・写真提供】大原幽学記念館

繋いでいきたい米どころの伝統

オオナギファームの「せいがく餅」は、自家製コシヒカリ100%・無添加。
自社工場で一つひとつ丁寧に製造しています。
そして、米農家である私達が加工事業をはじめる出発点となった思い入れのある商品です。
かつては、この地域の農家の各家庭で作られ、季節の行事や祝い事のたびに振る舞われていたせいがく餅。
しかし、時代とともに家庭で作る人が少なくなり、その味や文化に親しむ機会も少しずつ失われています。
米どころで育まれてきた、伝統と愛着
だからこそ私たちは、人々の暮らしを豊かにし、独自の食文化として大切に受け継がれてきた「せいがく餅」を次の世代にも伝えていきたい。
この土地に根付いた味を知ってもらえるよう、学校給食の献立でもせいがく餅を取り入れて、子どもたちにも郷土の食文化に触れてもらっています。
ひとりでも多くの方に食べていただけますよう願いを込めて
原料となるお米を育て、昔ながらの製法を守りながら加工まで自分たちの手で行う。
米農家だからこそできる「ものづくり」にこだわり
これからも一つひとつ愛情を込めて せいがく餅 を作り続けていきます。

商品内容
団子
お餅そのものの味や食感を味わえます。やわらかく茹でて、シンプルにあんこやきなこ、みたらしダレ、砂糖醤油などで食べるのがおすすめです。鍋や汁物にも最適です。


薄切り
加熱しても溶けにくい特性とソフトな口当たりで、お料理の具材のひとつとしてなじみやすく、汁物のほか炒め物など幅広くご活用いただけます。


料理の可能性を広げる
新しいお米のかたち

せいがく餅は、昔ながらの伝統食でありながら、現代の食卓にも取り入れやすい機能性を持ったお餅です。
あんこやきなこをつけた定番のシンプルな食べ方。鍋や汁物の具材としてはもちろん、
グラタン、ピザ風アレンジ、カレー、サラダなど、和洋を問わずさまざまな料理に活用できます。
もち米のお餅にはない「扱いやすさ」と「食べやすさ」を持つ、千葉が誇る伝統の味。
せいがく餅で、毎日の食卓に新しいおいしさを。
